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【M&Aセレクション】のれんの償却
お世話になっております。 コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティングでございます。 ASBJは7月10日、 「企業結合会計の見直しに関する論点の整理」を公表しました。 注目すべきは「のれんの償却」でありますが、 「見直すかどうかは、引き続き検討する」とあるものの、 コンバージェンスやアドプションの流れに逆らうことは考えにくく、 正ののれんは非償却&減損処理(「規則償却不要説」)を採用すると いうことになるのではないかと思われます。 今後の経営戦略(M&A等)にどのような影響を与えるか 見守っていきたいと思います。 ↓前回までのバックナンバーはこちらです。 http://www.co-ad.jp/mailmag/index.html それでは、 本日のメルマガも是非最後までお読みください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【M&Aセレクション】「M&Aの視点、承継の智慧」は、 ホームページより登録のあった方や、弊社とお取引のある会社様、 弊社スタッフと名刺交換をさせていただいた方に送らせていただいて おります。 ご不要な場合は、お手数ですが http://www.co-ad.jp/mailmag/input.html へアクセスいただき、メールアドレスをご入力の上 「解除ボタン」を押してください。 ━━━━━━━━【 M&Aセレクション 】━━━━2009.8.24  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■□□ □ □□ M&Aの視点、承継の智慧 □□ □ □□■ __________________________________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol5.【のれんの償却】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 冒頭にお伝えした「のれんの償却」。 今回のメールマガジンでは、 過去の会計基準の変更が後の経営戦略(M&A等)に与えた影響の 例として楽天社におけるのれんの償却を取り上げてみます。 以下は、これまでの楽天社のM&Aの実行数です。 2000年から合計16社(2007年迄)の M&A実行(事業譲渡含む)は、 2000年~2004年以前は13社、 2005年~2007年は3社とM&Aの実行件数は減少してい ます。 その主な買収企業は、 ・2000年12月 インフォシーク(90億円) ・2002年02月 ライコスジャパン(12億円) ・2003年09月 マイトリップ・ネット(323億円) ・2003年11月 DLJディレクトSFG証券(331億円) ・2004年09月 あおぞらカード(74億円) ・2005年06月 国内信販(165億円) ・2005年09月 リンクシェア(460億円) です。 そんな中、2005年の会計基準の変更は以下のような内容です。 ■ 従来 「特別損失として、一括償却」と「販売費及び一般管理費として、 定額法その他の合理的な方法により規則的に償却」の任意選択。 ■ 変更後 (1)20年以内で規則償却 (2)償却費は販売費及び一般管理費に計上 (3)償却費の特別損失計上は認められない (4)のれんを非償却資産として取り扱うことは認められない これらが明確になり、 これにより、のれんを取得時に一括償却し、 この償却費を特別計上することは認められなくなりました。 ここで楽天社ののれんの償却額と各利益を2002年からの 5年間の推移で見ていきます。 2005年以降の変化が顕著に現れています。 単位 百万円 -------------------------- ■ 第6期(2002年) -------------------------- のれんの償却額 3,337 ========================== 営業利益 2,550 経常利益 2,241 当期利益 -3,276 -------------------------- -------------------------- ■ 第7期(2003年) -------------------------- のれんの償却額57,192 ========================== 営業利益 4,750 経常利益 4,438 当期利益 -57,192 -------------------------- -------------------------- ■ 第8期(2004年) -------------------------- のれんの償却額10,712 ========================== 営業利益 15,059 経常利益 15,474 当期利益 -14,271 -------------------------- -------------------------- ■ 第9期(2005年) -------------------------- のれんの償却額 909 ========================== 営業利益 34,885 経常利益 35,826 当期利益 19,449 -------------------------- -------------------------- ■ 第10期(2006年) -------------------------- のれんの償却額 3,011 ========================== 営業利益 29,148 経常利益 30,406 当期利益 2,701 -------------------------- この件に関する当時の三木谷氏のコメントは、以下のような ものでした。 (1)企業の買収後、のれんの価値は上がっていくため原則、 非償却資産とすべき、国際会計基準は非償却資産としており、 償却資産とすることにより、償却負担が増し、日本企業は 国際競争上不利な立場に置かれる。 (2)仮に償却資産とする場合でも、のれんの効果が発現する 期間を合理的に見積もるのは困難であるから、保守的な対応である 一括償却を認めるべきあり、一時的な損失として特別損失計上を 認めるべきではないか。 そして、当時のASBJの公表です。 (1)取得企業はのれんに資産価値があると判断しているにも かかわらず、取得時にその全額を費用処理することは、 過度に保守的である。 (2)効果が発現する期間を容易に算定できないのは、 他の固定資産の耐用年数を見積もる場合と同様であり、 のれんだけを取得時に全額費用処理することは、整合性がとれない、 等の理由から認められないとしました。 非償却資産とすることの是非についても、 (1)日本の会計基準と国際会計基準とでは、 のれんの内容(範囲)が異なるため、一概に日本企業が不利に なるとはいえない。 (2)のれんの価値が減少しないことを確認することは 極めて困難、等の理由から、同じく認められないとしました。 以上は、 会計基準の変更が経営戦略(M&A等)に影響を与えた顕著な例です。 本日はここまでです。 次回はこの件に関する、個人的な見解をお話しさせて頂きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【無料個別相談会実施中!】 多くの事例を知る専門家による無料個別相談。 http://www.co-ad.jp/contact.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 現在、コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティングでは、 監査法人出身の、多くの事例を知るコンサルタントによる 無料個別相談会を行っています。 ↓(ご相談は無料です。) http://www.co-ad.jp/contact.html 是非、ご活用ください。 ============================ 最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。 この【M&Aセレクション】では、私たちが提供できることで、 皆さまが欲しいと思う情報をできるだけお届けしたいと 考えています。 内容に関するご要望や、今回のメールマガジンの感想など いただけましたら是非参考にしたいと思います。 是非、ご意見をお聞かせください。 また、 ご友人、お知り合いの方にもこのメールマガジンを紹介して いただけたら幸いに思います。 それでは失礼いたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 株式会社コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティング 〒107-0061 東京都港区北青山1-2-7 コウヅキキャピタルイースト7F(受付) TEL:03-5785-2303/FAX:03-5785-2305 http://www.co-ad.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





